ワンストップ特例申請書の書き方 — チェック欄2つと添付書類(外国人の方向け)
制度は分かった。書類でつまずく
ふるさと納税の仕組みと外国人が気をつける点は 外国人でもふるさと納税?損をしないためのガイドにまとめています。 この記事はその次 — 実際に申請書を前にしたときに必要なことだけを扱います。
ワンストップ特例申請書は、書く量そのものは多くありません。つまずくのはチェック欄2つの意味と 添付書類の組み合わせです。特に外国人の方は、住民票との表記合わせや通知カードの扱いで 差し戻しになることがあります。
1. 寄附の申込画面で見落としがちな1か所
寄附を申し込む画面の最後に、こんな項目があります。
ワンストップ特例申請書の送付を希望する
ここにチェックを入れると、自治体が申請書を郵送してくれます。 入れ忘れると書類が届かず、 あとから自分でダウンロードして作成することになります。申込時に5秒で済むので忘れずに。
なお、画面上の用語は自治体・ポータルで少しずつ異なります。よく出るものだけ挙げておきます。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| 寄付 / 寄附 | どちらの表記も使われます |
| 寄付者情報 | 控除を受ける本人の情報。お届け先とは別です |
| お届け先 | 返礼品の送り先。家族宅などに変えられます |
| 受領証明書 | 確定申告で使う書類。ワンストップでは不要です |
2. 申請書の項目
自治体から届く書類の正式名称は 「令和○年寄附分 市町村民税・道府県民税 寄附金税額控除に係る申告特例申請書」(第五十五号の五様式)。 総務省の標準様式なので、どの自治体でも項目は同じです。
| 項目 | 記入内容 |
|---|---|
| ○○殿(最上部) | 寄附先の自治体名。多くは印字済み |
| 申請日 | 書類を作成した日 |
| 整理番号 | 自治体が印字して送付。空欄のままで結構です |
| 住所 | 住民票の住所 |
| フリガナ / 氏名 | 住民票に記載されているとおり |
| 個人番号 | マイナンバー12桁 |
| 電話番号 / 生年月日 | 生年月日は明・大・昭・平・令から該当する元号に○ |
| 寄附年月日 / 寄附金額 | 受領証明書に記載されています |
3. チェック欄2つ — ここが申請の成否を分けます
様式の下部に□が2つあります。総務省の様式にはこう明記されています。
申告の特例の適用を受けるための申請は、①及び②に該当する場合のみすることができます。
両方に該当し、両方にチェックが必要です。片方でも空欄だと申請が成立しません。
① 申告特例対象寄附者である
確定申告をする必要がない給与所得者であれば、多くの場合該当します。逆に以下は該当しません。
- 医療費控除・住宅ローン控除の初年度などで確定申告をする
- 給与以外の所得が20万円を超える
- 給与収入が2,000万円を超える
② 五つ以下である
その年に寄附した自治体が5団体以下であることです。同じ自治体への複数回の寄附は1団体と数えます。 6団体目を寄附した時点でワンストップ特例は全件無効になり、確定申告が必要になります。
⚠️ 5団体分の申請書を出したあとに6団体目へ寄附すると、先に出した5件も無効になります。 寄附先を増やす予定がある方は先に数えておいてください。
4. 添付書類
申請書と一緒に本人確認書類のコピーを送ります。お持ちのものによって組み合わせが変わります。
| お持ちのもの | 送るもの |
|---|---|
| マイナンバーカード | 表裏のコピー これだけで完結 |
| 通知カード | 両面コピー + 身元確認書類(在留カードなど) |
| どちらもない | マイナンバー記載の住民票の写し + 身元確認書類 |
在留カード・特別永住者証明書は身元確認書類として認められます。 複数の自治体の案内で 一覧に含まれていることを確認しました。顔写真のない書類(健康保険証など)のみの場合は2種類必要です。
⚠️ 通知カードは注意が必要です。 引越し・結婚などで記載事項が変わったのに通知カードを更新して いない場合、本人確認書類として有効になりません。
⚠️ 認められる組み合わせは自治体ごとに差があります。 上の表は一般的な基準です。最終的には 寄附先の自治体が同封する案内をご確認ください。
5. 外国人の方がつまずきやすい点
住所は住民票が基準です。 転入届は出したが在留カードの住所変更をしていない、といった場合、 在留カードの裏面と住民票がずれます。申請書には住民票の住所を書いてください。
氏名の表記を住民票に合わせてください。 パスポートのローマ字表記・通称名・カタカナ表記が 混ざると照合できません。
オンライン申請にはマイナンバーカードが必要です。 ICチップを読み取って公的個人認証を行う方式のため、 通知カードではオンライン申請ができません。 その場合は郵送で進めてください。
翌年1月1日に日本にいない予定の方は、その年の寄附が控除につながりません。 限度額計算機に出国予定日を入れると判定できます。
6. 期限
寄附した翌年の1月10日必着です。消印ではなく到着が基準です。年末に寄附した場合は 時間の余裕がないので、書類が届き次第すぐ処理してください。
記載内容が後から変わった場合(引越しなど)は、**「申告特例申請事項変更届出書」**を同じく 1月10日までに提出します。
チェックリスト
- 申込画面で ワンストップ特例申請書の送付を希望する にチェックしたか
- その年の寄附先が 5団体以下か
- 確定申告をする理由が別にないか(あるならワンストップではなく確定申告へ)
- 申請書の チェック欄2つを両方記入したか
- 住所・氏名を 住民票のとおりに書いたか
- 本人確認書類のコピーを組み合わせどおりに同封したか
- 1月10日必着に間に合うか
本記事は総務省の標準様式(第五十五号の五様式)および自治体の公開案内をもとに2026-08-11時点で 整理した一般的な情報です。様式・受付基準は改正されることがあり、自治体ごとの運用差もあります。 提出前に寄附先自治体の案内をご確認ください。個別の事情については税務の専門家にご相談ください。